心と体を元気にする鍼灸治療室
はりとお灸の奏玲治療室(そうれいちりょうしつ)
〒227-0062 横浜市青葉区青葉台1−32−55
東急田園都市線青葉台駅から徒歩10分
受付時間 | 9:00〜11:15/14:45〜18:45 |
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休診日 | 日・祝日・木(不定期なお休みが入る場合があります) |
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このふたつのポイントに東洋医学的観点から鍼灸でどのようにアプローチしていくのかを説明します。
「冷えは万病のもと」とよく聞かれると思います。体を温めることは健康であるためにはとても大切なことです。でも、全身熱ければいいというものではなくて、熱のバランスが大切なのです。
健康である状態は「頭寒足熱」といって下半身に多く気がめぐっている状態です。でも、現代の生活様式(生活リズムや食生活)は頭のほうに気がたまりやすく下半身が冷える「冷えのぼせ」状態になりやすいのです。
「のぼせ」症状とは、上半身に必要以上に気が集まり滞ってしまっている状態です。
頭痛・不眠・耳鳴り・肩凝り・動悸・息切れ・めまい・胸やけ・食欲不振・胃のむかつき等が考えられます。
また、頭がのぼせていることにより、下半身に気が不足して冷えてしまうと…
足腰の冷え・下痢・便秘・夜間・夜尿・腰痛・生理痛や生理不順・不妊などの症状も現れやすくなります。
私の鍼灸は全身の気の流れを調えることを目的として施術をしますが、特に重きを置いているのがバランスです。おなかを中心として気を充実させ、下半身からエネルギーが沸き立つように整えていきます。手足やお腹が温まると自然と様々な不快な症状が軽減していきます。
自律神経は人間が生きていくために必要な活動(呼吸・心拍・血液循環・消化や吸収・睡眠など)を脳内で無意識にコントロールしてくれています。自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあり、活動時には交感神経が優位になって、身体的にも精神的にも活発に活動できるように導いてくれます。反対に副交感神経は休息時に優位になって、体を休め、疲れを回復できるように導いてくれます。
ところが、何らかの原因で交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなることがあります。
奏玲治療室に来られている方の中には「睡眠はとれているとは思うけれど、朝だるくて起きるのがつらい」「気持ちが沈んでしまう」「食欲が出ない」などでお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。
夜寝る時には副交感神経が優位に働いて自然と手足が温まり体の熱を放散させ、体を休息状態にするのですが、いつまでも交感神経が活発で頭に血液が集まったままだと、寝たいのに手足が冷たい状態で寝つきが悪く、良い睡眠がとれず疲れをリセットできないまま朝を迎えてしまう。疲れをひきづってしまうことで気持ちも沈んでしまう…悪循環に陥りやすいのです。
自律神経は内臓の働きにも影響を与えていますので、消化吸収の働きが鈍くなってしまうことで下痢や便秘、過敏性腸症候群など引き起こしてしまうことがあります。
交感神経と副交感神経の働きの切り替わりは家電のスイッチ「ON」「OFF」と少し似ているかもしれませんが、もっと繊細で複雑でデリケートなんだと思います。そしてそれは私たちの意識とは関係なく働いているので、その「デリケートなスイッチ」が自然に入るように体を調えてあげる必要があるのです。
そもそも「自律神経」は西洋医学でのとらえ方ですから、このような症状を病院の先生に相談すると「自律神経が乱れている」とか「自律神経失調症」などと診断されるかもしれません。西洋医学的には眠れない場合には「睡眠導入剤」、気分が落ち込む場合には「抗不安薬」や「抗うつ剤」、食欲が出なかったり下痢や便秘の場合には「胃腸薬」、血流を改善ということで「血流を改善する薬…ビタミン剤」などが処方されるでしょう。でもこれらはあくまでも、対症療法ですので、一時的に症状は軽減するかもしれませんが、薬がないと症状がぶり返したり、副作用で別の症状が出てしまう可能性も考えられます。
私は鍼灸で「できるだけ薬に頼らないで自律神経の乱れを調える」ことを目標に施術をしていきます。実はこのページの⒈「体の熱のバランスを調える」と⒉「自律神経の働きを乱さない」は密接な関係があり、表裏一体というかこのふたつがそろって健康で元気に過ごしていけるのです。全身の気が調うとあなた自身の力で様々な症状を治していける力が湧き出てくるはずです。
療室では奇数月に『奏玲通信通信』を発行しています。室長による健康アドバイスなど人気の新聞です。
(2024年9月1日発行)
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