心と体を元気にする鍼灸治療室
はりとお灸の奏玲治療室(そうれいちりょうしつ)
〒227-0062 横浜市青葉区青葉台1−32−55
東急田園都市線青葉台駅から徒歩10分
受付時間 | 9:00〜11:15/14:45〜18:45 |
---|
休診日 | 日・祝日・木(不定期なお休みが入る場合があります) |
---|
人は「気」の集まりです。気は川の流れのように常に流れ続けています。この川の流れのようなものが「経絡」(けいらく)と呼ばれていて、気は経絡に沿って流れています。気は生命の源ですが、「気持ち」「気分」という言葉があるように、気は心の元でもあるのです。
現代医学では精神の座は脳であるとされていますが、東洋医学においては、精神は気が流れる身体全体にあると考えます。肝・心・脾・肺・腎の五臓は気の貯蔵庫であるので、精神を貯蔵していて気持ちや気分が出てくる元となります。「イライラする」「腹が立つ」「うれしい」「おかしくて笑いたくなる」「深く考える」「記憶する」「知恵をめぐらす」「心配する」「悲しむ」「恐れる」「不安になる」などの心の動きは、それぞれ五臓に振り分けられて貯蔵されています。五臓が健康であれば、悲しむべきときに悲しみ、よろこぶべきときによろこぶなど、それぞれの状況に見合った心の変化が五臓から湧き上がり、それが気の流れとして体全体にゆきわたり、気持ちや気分が全身で表現されていきます。
「気にさわるようなことはないのに、いつもイライラしてしまう」「何が面白いのかわからないけれどハイな気分がおさまらない」「とりとめのないことばかり思い浮かんで考えがまとまらない」「悲しい出来事など特にないのに憂うつな気持ちが湧いてくる」「恐れる理由などないのに不安で仕方がない」などの心の変調というのは、いずれかの五臓の不調が原因で気の変調をきたし、その場の状況と不釣り合いな気分が表れてくると東洋医学では解釈しています。
全身の気の流れを調和させることが鍼灸の目的です。皮膚の表面にある経穴(いわゆるツボ)に鍼灸を施すことによりその作用が気の貯蔵庫である内臓にも伝わり、内臓の不調を改善することができます。そうすれば、悲しむべきときに悲しむ、よろこぶべきときによろこぶなど、その場に見合った適切な心の変化が五臓から表れてくるようになります。憂うつ・不安・イライラなどを感じている人は心の問題だけでなく体の不調を抱えている場合が多いのです。肩こり・腰痛・頭痛・耳鳴り・不眠などの体の不調を鍼灸で改善していくと心も体も軽快になってゆきます。
日中は頭の方に血液を多めにめぐらすことにより脳を活発に働かせることができ、夜になると頭の方にめぐっていた血液が下の方に降りてきてお腹や手足が温かくなるとともに眠気が生じてきて睡眠に入ってゆきます。このような睡眠と覚醒の周期が崩れると、夜に頭が冴えてしまい日中はボーッとしてしまうという状態になります。東洋医学では睡眠障害の原因を気の不調和だと考ええます。
気は全身のすみずみにまでめぐっていますが、気が上半身に集まりすぎて下半身に不足する「逆気」(ぎゃっき)が生じると、頭が熱くて手足は冷える「冷えのぼせ」の状態になります。そうなると眠りの問題を抱えてしまうことが多いのです。
睡眠薬で脳神経の働きを強制的に抑制して眠るのも一つの手段だと思います。眠ることでリズムが調い、疲れを取ることができますから。ですが、薬がないと眠れないというのも問題です。鍼灸治療で全身の気の流れを調えて「逆気」の状態を解消することで自然な睡眠ができるようになっていきます。当治療室でも病院の治療と鍼灸治療を併用されている方も多いです。
こちらもぜひお読みください。
療室では奇数月に『奏玲通信通信』を発行しています。室長による健康アドバイスなど人気の新聞です。
(2024年9月1日発行)
★室長の健康アドバイス
「認知症への早めの対応」
思いっきり親ばか日記
新シリーズ
「ふわ&ちー&ヴィ(きっと)み~んな仲良し その15」