心と体を元気にする鍼灸治療室
はりとお灸の奏玲治療室(そうれいちりょうしつ)
〒227-0062 横浜市青葉区青葉台1−32−55
東急田園都市線青葉台駅から徒歩10分
受付時間 | 9:00〜11:15/14:45〜18:45 |
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休診日 | 日・祝日・木(不定期なお休みが入る場合があります) |
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空気がほんわり柔らかくなってきました。春号の3月~4月は季節が大きく変わる時です。生活環境も変化が多く、身体にもストレスがかかりやすい時期です。
鍼灸で気の流れを調えて、コロナにも花粉にも負けないで過ごしていきましょう。
後半に、盲導犬ヴィと猫のふわふわのいる生活「ふわとヴィいつも仲良し その9」が続きます。こちらもお楽しみください。
睡眠薬は脳の働きを低下させて脳を眠りやすい状態に導いてくれますが、それは軽い麻酔で眠らされているのに似ているので、充実した深い眠りを得られなかったり、朝の目覚めの時にも寝不足感が残ってしまうことがあります。
2千年も前に中国で編纂された医学書には、すでに不眠の原因や治療法についての記述があります。それによると不眠は陰の気と陽の気のバランスが崩れて、体を流れる気(血流も含む)が陽の部分(上半身、特に頭部)にうっ滞してのぼせることが原因だと書かれています。
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日中は血液が頭に集まり心身は活動モードになっていますが、夜になると血液が手足に降りてきて手足が温かくなり、いわゆる頭寒足熱状態になり、自然な眠りのための条件が整います。現代の最新研究によると、人が眠りに入るためには体の熱を手や足などから放散して深部の体温を下げ、脳と体が休息体制に入る仕組みがあることがわかっています。熱を放散するときには、手や足の先の毛細血管が開いて血行が良くなり手足が温かくなりますが、「冷えのぼせ」の人は手足の血管が収縮して冷えていて、熱をうまく放散することができず、眠りに入る状態が作れません。頭が熱くて手足が冷えて、胸がドキドキして、呼吸が浅くなると、体は疲れているのに寝付けなかったり、寝たつもりでも実は浅い眠りで朝を迎えてしまうことになります。
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のぼせを改善するためには頭に集まり過ぎた血液を全身にめぐらせてあげることが必要ですが、自分でできることとして散歩と腹式呼吸をおすすめします。
【歩くリズムに合わせて口から4回吐いてお腹をへこませて、鼻から2回吸ってお腹を膨らませる】という腹式呼吸をしながら歩くと、横隔膜という筋肉が大きく上下します。横隔膜には自律神経が密集しているため、吸うときよりもゆっくりと多めに息を吐くと副交感神経が優位になり、体も気持ちもリラックスしてゆきます。また、口笛を吹くような形で口をすぼめてしっかり吐き出すと、吸うときに肺がすみずみにまで広がり効率的に酸素を取り込むことができます。
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慢性的な気分の落ち込みや憂うつな状態になっている人は、脳の神経から放出されるセロトニン(精神の安定をもたらす神経伝達物質)が少なくなっていると言われています。SSRIという抗うつ薬は、脳内でセロトニンの働きを強めて、うつや不安を改善する効果がありますが、歩くだけでも脳内のセロトニンの放出が促されることが医学研究で解明されています。【散歩で気分転換】というのは医学的に裏付けのあることなのです。
鍼灸は陰と陽のバランスを調えて、深い眠りのために必要な「頭寒足熱」状態へと導きます。
ふわふわちゃんは2014年1月に動物保護シェルター『おーあみ避難所』からご縁があって8才で我が家に来てくれました。出身は福島県飯館村。東日本大震災後仮設住宅で飼われていましたが、ご事情があり保護されたようです。
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当時我が家には盲導犬を引退したレオ兄ちゃん(12才)と現役の2代目盲導犬のレノ(3才)がいました。「大型犬と一緒で大丈夫なのか?」と思ったのですが、シェルターのリーダーさんの
「この子は犬とは全然大丈夫!」
という言葉を信じて家族になってもらうことにしました。
一応ゲージもお借りしてトライアル…と思っていましたが、ふわちゃんたら一週間もしないうちにしっかりセンターを陣取り2頭の大型犬を従える女王様になっていました(笑)。
さすが、リーダーさんのお見立て通り。
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ふわちゃんはやさしいレオ兄ちゃんが大好きでした。寝る時もくっついて一緒に寝ていました。懐かしいですね。
気が強くて、甘えん坊、治療室には顔を出してくれない内弁慶さんですが、あっという間に8年たって16才になりました。
2016年11月にはレオ兄ちゃんとの悲しいお別れも経験しましたが、時間の経過とともに2代目盲導犬レノとの距離も縮まって、くっついて寝ることもあったんですよ。
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2020年6月に2才のヴィちゃんが3代目盲導犬として我が家に来てくれました。はじめのうちふわお姉さまは元気なヴィを高いところから観察していましたね。
でも、こちらも少しずつ距離が縮まってきていて一緒にいる時間がずいぶん増えました。これからますます仲良しになりそうですよ。
療室では奇数月に『奏玲通信通信』を発行しています。室長による健康アドバイスなど人気の新聞です。
(2024年9月1日発行)
★室長の健康アドバイス
「認知症への早めの対応」
思いっきり親ばか日記
新シリーズ
「ふわ&ちー&ヴィ(きっと)み~んな仲良し その15」