心と体を元気にする鍼灸治療室
はりとお灸の奏玲治療室(そうれいちりょうしつ)
〒227-0062 横浜市青葉区青葉台1−32−55
東急田園都市線青葉台駅から徒歩10分
受付時間 | 9:00〜11:15/14:45〜18:45 |
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休診日 | 日・祝日・木(不定期なお休みが入る場合があります) |
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奏玲通信は奇数月に発行していて、冬号が今年最終号になります。毎年思いますが1年の早いこと。この1年を振り返ると決して良いことばかりではなかったかもしれません。生きている限りいろんな出来事に出会いますが、いちいちつまずいてばかりもいられません。健康で心に余裕があればきっと様々な問題も乗り越えられます。
鍼とお灸もお手伝いいたします。
後半に3代目盲導犬ヴィと猫のふわふわとちーのいる生活
「ふわ&ちー&ヴィ(きっと)み~んな仲良し その16」が続きます。
「寝つきが悪い。夢ばかり見る。早く目覚めてしまう。日中はすぐ疲れる。特に午前中がつらい。朝食は食べたくない。胃がもたれる。便はコロコロかビチビチ。肩凝りや腰痛もある。立ちくらみやドキドキはいつものこと…」体の不調はやがて気分の方へ移っていき「やる気が起こらず何をやってもつまらない。不治の病ではないか、これからの生活はどうなるのか、鍵をかけ忘れたかも…、あんなこと言わなければよかった…等々。取り越苦労はキリがなく、溜息と焦燥感ばかり募ってしまう」
眠れないことが及ぼす不調は人により少し異なりますが、おおむね以上のようになることが多いようです。それは、起床後に目は開くけれど筋肉や内臓や脳は日中も半分くらいしか目覚めていない状態と言えるでしょう。
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日本において睡眠薬を飲んでいる人は約6百万人で、その数は増加傾向にあります。日常生活の充実のために医師と相談して睡眠薬を処方してもらうことも必要なことかもしれません。でも、薬に頼らずぐっすり眠りたいというのが不眠症に悩む人の切なる願いです。不眠は現代社会特有の症状だと思われがちですが、二千年前に中国で編纂された『黄帝内経』(こうていないけい)という医学書には、不眠の原因や治療法についての記述があるので、太古の昔も不眠で悩んでいる人は少なくなかったことがわかります。それによると不眠は、「陰の気と陽の気のバランスが崩れて、体を流れる気(血液も含む)が陽の部分(上半身、特に頭部)にうっ滞してのぼせることが原因だと書かれています。
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【頭寒足熱】という言葉がありますが、昔から日本でも「太っ腹」「腹を決める」「腰をすえる」という言葉があり、下半身に重心が置かれていれば、心と体は安定するとされてきました。現代社会では頭に重点がおかれ「頭脳明晰」「頭が切れる」という人が高い評価を受ける傾向にあります。頭脳で考えるには多くの酸素が必要なので、手足の筋肉や内臓に供給されるべき血液も頭の方に上ってゆき、手足とお腹は冷えて頭が熱い「冷えのぼせ」の状態になりがちです。就寝時もその状態が続いてしまい、疲れているのに寝付けなかったり、寝たかどうかわからないような浅い睡眠で朝を迎えることになります。
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日中は血液が頭に集まり心身は活動モードになっていますが、夜になると血液が手足に降りてきて手足が温かくなり、いわゆる頭寒足熱の状態になります。これが自然な眠りのための条件です。
人間の体は素晴らしくて、自律神経が無意識のうちにこの状態に導こうとしてくれているのですが、自律神経はデリケートでストレスに弱い傾向があります。
鍼治療により陰の気と陽の気のバランスを整えて全身くまなく気をめぐらせてあげると、頭寒足熱の状態でぐっすり眠れるようになります。
10月から12月まで理療臨床公開講座の講師として、盲特別支援学校に出張しています。国家資格を持っている先生方のための講習ですが、ヴィちゃんも今年で3回目になりました。
点字ブロックは2種類あるのはご存知でしょうか。
丸い点々は【警告ブロック】といって、階段の始まりのところやホームで「黄色い線の内側に…」がこれです。分かれ道や段差、階段、ホーム、横断歩道の手前に設置されていて、道に変化があることを知らせてくれます。
棒状のものは【誘導ブロック】といって、線の方向に道が伸びていることを教えてくれます。
常にブロックを頼りに歩くわけではありませんが、目が見えないと広いコンコースなどではまっすぐ目的の方向に歩くのはなかなか難しいので助かります。
電車を二つ乗り継いで、JR横浜線の大口まで。
ヴィちゃんはいつもニコニコしているので、まわりの皆さんも微笑んでくださいます。
3時間の講習中はちょろちょろしたり、ゴロゴロしたり、気ままに過ごします。ヴィちゃんはちゃんとわきまえていて邪魔はしないんですよ。講習生の皆さんにもかわいがっていただいています。
時々電車が動かなかったりアクシデントもありますがヴィと一緒なら心強いです。
夏にお熱を出して丸刈りになったふわちゃんでしたが、だいぶ毛が伸びてはきましたがは少し肌寒くなってきたのでTシャツを着ています。嫌がらずに着てくれてとってもかわいいんです(親ばかですが)。
秋号の頃はシリコン軍手を見るとビビって逃げていたちーちゃんでしたが、ブラシの気持ちよさに目覚めてしまったようで(笑)今は「ちーちゃんおいで~」というと慌てて走ってきます。
SNSで動物に関する投稿を見るのが好きです。盲導犬関連の投稿も結構ありますが「盲導犬って自由がなくてかわいそう」とか「おもちゃで遊んだりできないんでしょ?」のような事実と違う内容も少なくないです。一般の方が盲導犬を見る時は「お仕事モード」の時なので、普段の様子はなかなかわからないかもしれませんね。
我が家にとってヴィちゃんはお父さんに寄り添って歩いてくれる大切なパートナーであり家族です。
お仕事モードでない時は、へそ天で寝るし、ボールの追いかけっこもするし、雷が怖いヴィちゃんはお父さんのお膝に乗っちゃうし(笑)。
そんなごくごく普通のワンちゃんっぷりを知ってほしくて、今日も取材班(と言っても一人だけど)は追いかけるのです。
奏玲治療室では奇数月に『奏玲通信通信』を発行しています。室長による健康アドバイスなど人気の新聞です。
(2025年1月6日発行)
★室長の健康アドバイス
「人は人としても涙を流す」
~「鬱」も時には必要~
思いっきり親ばか日記
新シリーズ
「ふわ&ちー&ヴィ(きっと)み~んな仲良し その16」