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奏玲治療室が奇数月に発行している新聞です。  2025年1月6日発行

奏玲通信2025 初春号

青葉台の駅前の門松の前で。
ちょっとおすまし顔のヴィちゃん。

 静かに新しい年が明けました。初日の出を拝みながら、平凡な日常に感謝して一日一日を過ごしていきたいと改めて思いました。
 基本はまず「健康である」ということ。
 個k年も健康で笑顔あふれる年になりますように。

 鍼とお灸もお手伝いいたします。


後半に3代目盲導犬ヴィと猫のふわふわとちーのいる生活「ふわ&ちー&ヴィ(きっと)み~んな仲良し その17」が続きます。

室長の健康アドバイス
 「人は人としても涙を流す」
~~
「鬱」(うつ)も時には必要~~   

元旦の朝日に向かって。
今年もヴィとたくさん歩きます。

日は必ず昇ります。

 能率の悪いものは切り捨てるという風潮の現代社会で、また悲しくつらいニュースが数多く報じられる昨今において、こころが澄んでいて、デリケートな感覚を持っている正直な人ほど、憂鬱になったり気分が落ち込んでしまいがちです。でも、憂鬱や悲しみも必要なときがあるんです。    

   ~~~※※※~~~※※※~~~

 アメリカの研究では、生涯で最も幸せだったことを回想してもらうと細胞が活性化して、ゆっくりとよい状態になりますが、生涯で最も悲しかったことを回想してもらっても細胞が活性化して自然治癒力が高まることが確認されています。涙は魂を浄化させるというカタルシス理論があり、心理学者のフロイトはその理論を精神の浄化作用としてとらえて心理療法に導入しました。
 哲学者の西田幾太郎は、娘を亡くしたことをきっかけに人生の悲哀を追求し、「人が哲学や宗教的関心を持つきっかけは人生の悲哀からである」と述べています。
 また作家のマーク・トウェインは、「ユーモアの源泉は悲哀であり、乾いた心に注ぐ水は喜びや希望や生きがいなどの前向きなメッセージだけでなく、むしろ悲しみの感覚ではないか」と述べています。精神科医の香山リカさんは「抗鬱剤に頼るよりも、自分の内面に向き合う方が有効な場合もあります」と述べていて、「あなたの場合は鬱病ととらえなくて大丈夫です。こういう悲しい出来事があったらしばらく落ち込むのは当然ですから、時間がたてば回復できますよ。」と患者さんに説明する場合もあるそうです。

   ~~~※※※~~~※※※~~~
 
竹や柳の枝に雪が降り積もると枝がしなって雪がすべり落ちます。人もストレスなどの重圧がかかると気分が落ち込んだり不安を感じたりして、こころがしなった状態になります。でも、しなることによってストレスなどの重圧は少しずつすべり落ちていきます。反対に、しならずに頑張りすぎると重圧に耐えかねて心と体が折れてしまいます。憂鬱な気分や悲しみはつらいことだけど、こころがしなる時期も必要で、そのような状態を受容れる心の余裕も人間には備わっているはずです。
 明けない夜はありません。冬は必ず春になります。心がしなっている人の心と体に気をめぐらせることが、鍼灸師としての私の仕事のひとつだと思っています。

   ~~~※※※~~~※※※~~~

 花は花として笑いもできる 
 人は人として涙も流す
 それが自然の唄なのさ 
 心の中に心の中に花を咲かそうよ
 泣きなさい 笑いなさい 
 いついつまでもいついつまでも
 花を咲かそうよ
 (花~すべての人の心に花を~ 喜納昌吉)

親ばか日記シリーズ第5弾!! 

三代目盲導犬ヴィ6才と
猫のふわふわ18才猫のちー8才のいる生活
  ふわ&ちー&ヴィ(きっと)み~んな仲良し その17  

登場わんにゃんはこの方々 (「そのヘビさんどうしたの?」の巻)

ヴィ6才♂
「ヘビさんはね、サンタさんが
くれたんだよ」

ヘビさんのぬいぐるみと仲良し。
 

ふわふわ19才♀
「なんでヴィだけサンタさんが来るのよ!!」

ふわちゃん19才になりました。
年齢偽装疑惑がかけられるほど若々しいお姉さま。
 

ちー8才♀
「サンタさんじゃにゃいよ!
ちー知ってるもん」

3年前にうちの子になりました。
遠赤外線ヒーターの前がお気に入りです。

お空に行ってもずっと忘れないよ

「お兄ちゃんたちここに住んでいるん
だって」

 昨年の11月30日に日本盲導犬総合センタ-富士ハーネスで「盲導犬慰霊式」がありました。昨年の7月にお空に渡って行った2代目盲導犬のレノもたくさんの仲間とともに今回の慰霊式の主役でした。
 レノが盲導犬の訓練に入るまでお世話してくださり、そして引退後も亡くなるまでかわいがってくださったボランティアのSさんファミリーも一緒に参列して、納骨もしてきました。 

 

思いはみんな一緒です

 納骨はいくつかのご家族と一緒になりました。不思議なことに、その場で初めてお会いした方々ばかりなのに「うちの子は毎日キュウリを食べて…」「うちのレオ兄ちゃんと同じですねえ~」「冬はキュウリは高くって(笑)」「そうそう(笑)」などなど、まるでうちの子のことのような思い出話がたくさん聞かれてほっこりした気持ちになりました。 

きゅうりのお供えもありました。

復活!レオ&レノブラザーズ
仲良しだったんですよ。
今頃お空で仲良く走り回っている
ことでしょう。
 

「ここ楽しいねえ~!」

 合葬墓に無事納骨し、レノちゃんの小さなお位牌も収めました。8年前に先に入っているレオ兄ちゃんがいるので、今頃レオ&レノブラザーズ復活で一緒に走り回っていることでしょう。
 当日はたくさんのお友達も会場にいて、ヴィちゃんはずーっとご機嫌さんでしたよ。
 お天気も快晴で暖かくて思い出深い一日となりました。

 

甘えん坊な猫のお姉さんたち

 気の強いふわふわちゃんとちーちゃんですが、実はとっても甘えん坊さんたち。
ふわちゃんはお母さんのお膝が大好きで、食事中はずっとお膝に乗っています。時々ちゃっかりおねだりもしちゃう。ちーちゃんはお休みで帰ってきたお兄ちゃんにたくさん撫でてもらってご満悦でした(人見知りのちーちゃんですが次男のことは好きみたいです)。

「おいしいお魚もらえるかしら」

このコーナーは「盲導犬の日常を正しく理解してほしいな」という気持ちで書いています。

 SNSで動物に関する投稿を見るのが好きです。盲導犬関連の投稿も結構たくさんあるのですが、「盲導犬って自由がなくてかわいそう」とか「おもちゃで遊んだりできないんでしょ?」のような事実と違う内容も少なくありません。一般の方が盲導犬を見る時は「お仕事モード」(彼らはそんなつもりはないと思いますが)の時なので、普段の様子はなかなかわからないのかもしれませんね。

 我が家にとってヴィちゃんは、お父さんに寄り添って歩いてくれる大切なパートナーであり、家族です。お仕事でない時は、へそ天で寝るし、ボールの追いかけっこもするし、雷が怖いブイちゃんはお父さんのお膝に乗っちゃうし(笑)。

 そんなごくごく普通のワンちゃんであることを知ってほしくて、このコーナーを書いています。

へそ天~♪

お気に入りのボール

「ゴロゴロさんあっち行ってください!」

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