心と体を元気にする鍼灸治療室
はりとお灸の奏玲治療室(そうれいちりょうしつ)
〒227-0062 横浜市青葉区青葉台1−32−55
東急田園都市線青葉台駅から徒歩10分
受付時間 | 9:00〜11:15/14:45〜18:45 |
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休診日 | 日・祝日・木(不定期なお休みが入る場合があります) |
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「本物はどーれだ?」
暑いのでヴィちゃんは保冷剤を
首に巻いています。
がんばれヴィちゃん。秋はもうすぐ。
9月に入っても真夏日の日が続いていますね。例年の秋号の書き出しはたいてい「空気に秋を感じるように…」みたいに始まるのですが、今年はまだまだ激アツ継続中。2か月後の冬号の頃にはちゃんと長袖が着れますように。
稲穂も黄金色になってきて自然はちゃんと秋に向かってくれています。私たちも暑さに負けないで、体調を整えてまいりましょう。
後半に
3代目盲導犬ヴィと猫のふわふわとちーのいる生活
「ふわ&ちー&ヴィ(きっと)み~んな仲良し その21」
が続きます。
8月31日
目が見えなかったからかわいいヴィと
出会えたんです。感謝。
私には目の難病があり、35歳ごろ失明しました。だんだんと見えなくなってきた時は「まだまだ見えていたい」という願望を持ち続けていました。でも、ついに見えなくなり、もう回復の見込みがないことを知り、「これが自分の人生なんだ」と腹をくくったというか現実を受け容れました。受け容れたということは、見えていたいという願望をあきらめたということでもあるのですが、あきらめたことで自暴自棄に陥って暗い人生を歩んでいるわけではありません。あきらめたことで気づいたこともあり、目が見えていた時には見えていなかった物事が見えて(気が付いて)来ました。
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あきらめきれずにいた頃は、前世の悪行の報いで目が見えなくなったのでは…と考えたり、言われたりもしました。でも、あきらめがついてからは、前世という言葉を使うならば、私の病気は前世でやり残した課題を達成するために課された宿題のようなものだと感じるようになりました。
家族やヴィ、周囲の人たちやボランティアさんの手助けがあるからこそ可能なことではあるのですが、視覚以外の様々な種々の感覚を駆使すれば日常生活はこなせるし、それらの感覚をさらに磨き上げて鍼灸の仕事もできています。
失われた感覚を他の物事で補完しながら困難を一つ一つ解決していくことは、前世でやり残した課題を一つ一つ解決していくことと同じではないかと感じます。人は誰でも前世からの課題をもって生まれてくるのではないでしょうか。その課題が困難であればあるほど、その向こうにはより崇高な山の頂があるはずです。
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『荘子』の「知北遊篇』には次のような記述があります。
「人の生は気が集まってできたものです。気が集まれば生となり、気が散ずれば死となります。人は天地の間にいてしばらくの間だけ生を営み、やがて天に帰ります。死は変化して生となり、生は変化して死となります。天地人はそれを繰り返しているのです」
地上のちっぽけな人間も夜空にきらめく無数の星々も、同じ気で動き、喜びと悲しみの歌を奏で、様々な障害を乗り越え、それぞれの寿命を終えて天(大宇宙)に溶け込んでいきます。私たちの体(小宇宙)には天と同じ気が流れていて、天と同じくらいの力が秘められています。でもその力の出し方や使い方がわからない、気づいていないのです。私たちの体に流れている気、これは天からの豊饒な授かりものです。それを意識するだけでもおおらかな気持ちになれます。
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鍼灸治療で天の気を補って病の気を天に流し去り、全身に気が滞りなく流れるようになれば、つまらない願望はきっぱりあきらめて、人生の価値を高めるために必要な願望の実現のために生きてやろうという気持ちがわいてきます。
ヴィ7才♂
「暑いからさ~、
へそ天するんだよ」
突然始まるへそ天ギャハギャハ
ふわふわ19才♀
「暑いから毛を短くカット
してるの」
意外とマッチョで足長さんです。
ちー9才♀
「ちーのお部屋が一番涼しいん
だって!」
我が家で一番広いお部屋で
冷房独り占め。
日の出とともに太陽のエネルギーを
感じます。
ヴィちゃんのお気に入りのお散歩コース。
鶴見川沿いは涼しい風が吹きます。
日が昇ってしまうと急に気温が上がってくるので、朝のお散歩は4時30分スタートです。7月中は歩き始めるころにはすでに明るくなっていましたが、最近はだいぶ日の出の時間も遅くなり暗くなりました。
しあわせ!
ヴィちゃん冷えてます!
実はヴィちゃんは「インドア派」で、ガンガン走り回るよりお気に入りに囲まれてまったりしているほうが好きらしいんです。
そんなヴィちゃん、7月半ばからお散歩の途中で「もう歩かない!!」と足を踏ん張るようになりました。たぶん暑すぎて嫌になっちゃったのかも…?暑いだけでも気分はダダ下がり(笑)のところに、ヴィちゃんとは逆でお父さんはアスリートタイプでガンガン速足で歩いちゃうので、少しペースダウンをすることにしました。
「みんなでお散歩!」が大好きなヴィちゃんのためにお母さんも一緒に歩きます。
お父さんのちょっとマニアックな「路地巡り」は封印してもらって、ヴィちゃんの好きなもえぎ野公園や鶴見川沿いをのんびり歩くコースに変更して早朝1時間ほど歩いています。
意外かもしれませんがヴィちゃんは盲導犬デビューの頃から自分の意思をはっきり出すタイプなんですよ。「盲導犬」という肩書を持つヴィちゃんだって普通のワンちゃんです。気分の乗らない時だってあります。今回の様子を見ていて
「ヴィちゃんの気持ちにちゃんと寄り添って歩いていただろうか?」
「自分自身も歩くことを楽しめていただろうか?」
私たちもいろんな気づきがありました。
お散歩の後はプールでお腹を冷やします。「冷やし犬やってます(笑)」
ただいま冷たい玄関のタイルの上がお気に入り。患者さんがお帰りの時もびくともしない大物ヴィちゃんです。皆さまご協力ありがとうございます。
ふわお姉ちゃん
リビングのタイルはふわふわちゃんとヴぃちゃんでいつも満員。ひんやりしてるんだけあったかくなっちゃうね。「あたしが先だったのよ」
ちーちゃん
ちーちゃんのお部屋に行くと必ず「お鼻ツン」のご挨拶をしてくれるようになりました。大進歩。
SNSで動物に関する投稿を見るのが好きです。盲導犬関連の投稿も結構たくさんあるのですが、「盲導犬って自由がなくてかわいそう」とか「おもちゃで遊んだりできないんでしょ?」のような事実と違う内容も少なくありません。一般の方が盲導犬を見る時は「お仕事モード」(彼らはそんなつもりはないと思いますが)の時なので、普段の様子はなかなかわからないのかもしれませんね。
我が家にとってヴィちゃんは、お父さんに寄り添って歩いてくれる大切なパートナーであり、家族です。お仕事でない時は、へそ天で寝るし、ボールの追いかけっこもするし、雷が怖いブイちゃんはお父さんのお膝に乗っちゃうし(笑)。
そんなごくごく普通のワンちゃんであることを知ってほしくて、このコーナーを書いています。
へそ天~♪
お気に入りのボール
「ゴロゴロさんあっち行ってください!」
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(2025年7月1日発行)
★室長の健康アドバイス
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